政治的発言

とあるミュージシャンがライブハウスの窮状と政府の失策についてツィートしたところ、「曲は好きなのに政治的発言はガッカリする、やめてほしい」とリプがついたという一件が話題になっている。

同じケースはちょくちょく見てきた。作品や作家のイメージが壊れるから、政治的発言はやめてくれ/別アカウントにしてくれ、というもの。

なんでかな、と思う。

このケースが日本特有かはわからないのだが、日本社会に傾向が強い自他境界の緩さ、人権意識の未熟さ、は関係してそうだ。

あとは、もちろん政治への圧倒的関心の低さ。逃避、なのかなーと思う。なんだかよくわからないけど、日本がたくさん課題は抱えてて、未来はそう気楽でもなさそうなんだけど、でも今日明日とりあえず生きていけるし、それでいっか、みたいな。面倒や苦労はできるだけ先送りして、今は楽しいんだから大丈夫て信じたいのに、現実とか突きつけないでよ、て心理なのかなーと思う。

やたら政治を難しかったり高尚に扱う風潮、逆に汚いダークな世界だと刷り込む言説、あとカッコイイ政治家がマジで少ない(これかなり致命的)ていうのも、当然影響してる。

あと、フツーにみんな関心持つだけのエネルギーが残ってないんだよね。今回の緊急事態宣言で通勤無くなっただけでみんな気づいたんじゃないかなぁ。働きに行くために多大なエネルギーを浪費した上での長時間労働。そりゃカラッカラになるわ。

週5日8時間労働は働きすぎ、て感覚が共有されるといいな。